山田風太郎原作の『八犬伝』を実写映画化。
八犬伝、タイトルは聞いたことあっても内容は詳しく知らないので、それだけで観に行ってきました。後日、原作小説のことを知ったくらい何も調べてなかったです。
事前の知識も無いのでいまいち八犬伝の話がよくわからないけど。
犬の付く名字を持つイケメンが大勢登場。楼閣?の瓦屋根の上でのアクションシーンが迫力ありました。
全体はとにかく長い。作中作と作者の馬琴の執筆風景の場面が行ったり来たりで、2つの作品を同時にやってるようなものだからですね。
その分八犬伝自体が薄まって結構端折られていて。タイトルは八犬伝だけど、たぶんメインは馬琴の生涯の方だったのでしょうか。
クセつよ内野北斎が、役所馬琴の背中を台にして挿し絵風のイメージ画を描いたりと、毎場面クスッとなるやり取りがあって面白かったです。
が、晩年になると、つらい出来事が重なって執筆を断念しそうになる場面も…。
Wikipediaによると『南総里見八犬伝』は28年かけて完結したそうで。
小説や漫画ではモチベーションや健康、寿命、話の収拾がつかなくなったりなど色々な理由で完結に至らないことがある。
それらをクリアした上に長期連載で物語をまとめ上げるというのは、きっととてつもないエネルギーを必要とするでしょうね。一生をかけて書き切ったその偉業に感服しました。